「住宅ローンを返済中だけど、火災保険を見直したい」と思っている方も多いのではないでしょうか。銀行に言われるまま高い保険に入り続けているケースも少なくありません。
結論から言うと、住宅ローン返済中でも火災保険の見直しや乗り換えは可能です。ただし、質権が設定されている場合はいくつかの注意点があります。
住宅ローン中の火災保険は変更できる?
火災保険は住宅ローンとは別契約であるため、返済中でも見直しや乗り換えが可能です。ただし、金融機関が担保保全のために火災保険へ「質権」を設定している場合があります。この場合、保険の解約や変更を行う際には金融機関の承諾が必要となります。
また、乗り換える際には建物の補償額や補償範囲がローン条件を満たしているかも確認が必要です。補償内容が不十分だと、金融機関から再加入を求められる可能性もあります。
質権設定とは?
質権とは、万が一火災などで建物に損害が生じた場合に、保険金を優先的に受け取る権利を金融機関が持つ仕組みです。
質権が設定されている契約では、保険の解約や変更、補償内容の大幅な見直しを行う際に、金融機関の承諾が必要になるのが一般的です。無断で解約や変更を行うと、ローン契約違反とみなされる可能性もあります。
⚠️ 無断変更はNG!
質権が設定されている場合、金融機関の承諾なしに保険を解約・変更するとローン契約違反になる可能性があります。必ず事前に金融機関に確認しましょう。
見直しの手順
金融機関に確認する
火災保険の見直し自体は可能ですが、金融機関から加入条件が付されていたり、質権が設定されている場合があります。事前に手続きの流れや必要書類などを確認することが重要です。
複数社で見積もりを取る
保険会社ごとに保険料や補償内容、割引制度が異なります。保険料だけでなく、補償範囲や特約の内容も含めて総合的に比較することが大切です。
現在の契約の解約方法を確認する
途中解約が可能かどうかや返戻金の有無、金額の目安を確認しておきます。未経過期間に応じて保険料が返金されることが一般的ですが、満額が戻るとは限りません。
新しい火災保険に申込み、補償開始日を決める
保険の空白期間を作らないよう、現在の保険が切れる日と重ならないよう補償開始日を設定します。金融機関から求められている補償内容を満たす内容で契約することが重要です。
旧契約を解約する
新しい火災保険の補償開始を確認してから、現在の保険を解約します。先に解約してしまうと、補償を受けられない期間が発生します。
どのくらい節約できる?
銀行指定の火災保険は補償が手厚い分、保険料が高めに設定されているケースが多いです。複数社を比較することで、保険料に差が出ることがあります(差の大きさは建物や補償の条件によって変わります)。
💚 節約シミュレーション
例えば仮に年間3万円の差が出た場合、35年のローン期間であれば約105万円の差になります。見直しによって不要な補償を外したり、免責金額を調整したりすれば、補償内容を大きく変えずに保険料だけを下げることも可能です。
📌 関連記事:見直しの具体策は火災保険を安くする7つのポイント、保険金額の設定は保険金額の決め方をご覧ください。
よくある質問
まとめ
📋 この記事のポイント
- 住宅ローン返済中でも火災保険の見直し・乗り換えは可能
- 質権が設定されている場合は金融機関の承諾が必要
- 保険の空白期間を作らないよう手続きの流れを把握する
- 複数社を比較すると保険料を節約できる場合も
- 無断での解約・変更はローン契約違反になる可能性あり
📌 モデルケース:住宅ローン返済中に乗り換えた場合
※金額のイメージをつかむための架空のモデルケースです。実際の保険料は条件によって異なります。
マンション購入時に銀行窓口で加入した火災保険を10年間払い続けていたとします。更新のタイミングで一括見積もりを取り、同じ補償内容で年間3万円安い保険が見つかった場合、銀行に「他社保険でも条件を満たせばよいか」を確認したうえで乗り換えれば、残り25年のローン期間で約75万円の差になります。
📚 出典・参考(公式情報)
※制度や金額は改正されることがあります。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。